本日の東京市場ですが、序盤は米長期金利の低下で日米金利差が縮小するとの見
方から円を買ってドルを売る動きが散見し、一時82.337円まで弱含みの展開とな
りました。しかし、欧州時間にかけて5・10日要因から国内輸出入企業とされる
ドル買いが旺盛となり82.70円付近まで上値を拡大しており、16時現在82.60円
付近で推移しています。
豪ドル円は本日発表された1月豪雇用統計の雇用者数変化(予想:1.75万人 結果:
2.4万人)の予想を上回る結果を受け一時上昇する場面もありました。しかし、市場
では洪水被害に見舞われたクイーンズランド州のデータに不透明感があるとの見方
や常勤雇用者数は減少していることから本格的な回復へは至っていないとの印象が
強く、上値の重い展開が続いており16時現在83.15円付近で推移しております。
今夜のドル円ですが、日本の財政リスクや日本国債格下げリスクがドルのサポート
となり、米国時間に発表される新規失業保険申請件数や月次財政収支が予想を上回
る結果となった場合には素直に値を伸ばす展開となりそうです。しかし、1月雇用
統計での失業率の低下を背景とした米景気回復期待も、バーナンキFRB議長の慎重
な雇用見通しを受けてやや剥落している上、中国の利上げが加速するとの観測もあ
り、上値で積極的に買い進むことは困難かもしれません。
また、テクニカル面でも11/1安値80.239円のサポートラインと12/15高値84.505円
のレジスタンスラインに挟まれた三角持ち合いを形成中ですが、上下どちらかにブ
レイクするには力不足が否めません。材料難のなか今夜も82円ミドルのレンジ内で
値動きが継続する可能性は高く、RSIを見ながらの逆張りも有効となりそうです。
豪ドル円は、豪雇用統計で常勤雇用者数が減少していることを背景に5日移動平均線
の差しかかる83.40円付近を下抜けており、短期的には83.00円を割り込む可能性が
出てきました。また、中国の利上げを受けて資源国通貨に売り圧力がかかっている
上、来週火曜日には中国1月の消費者物価指数の発表を控えていることもあり、慎重
スタンスを維持しておきましょう
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